山梨・甲府のジュエリー文化と、WAIJEWELRY のものづくり

「山梨って、どうして宝石が有名なんですか?」
お店でよくいただくこの質問に、今日はじっくりお答えしたいと思います。

WAIWAI コラム第1回は、
「山梨・甲府のジュエリー文化と、WAIJEWELRY のものづくり」 をテーマにお届けします。

Q1. 山梨・甲府は、なぜ「宝石のまち」と呼ばれるの?

山梨のジュエリー産業は、
じつは 山の中から見つかった“水晶” から始まりました。

甲府市の北側にそびえる金峰山(きんぷさん)一帯では、古くから良質な水晶が採れました。
この水晶を磨き、加工する技術が伝わったことが、甲府の宝飾産業のスタートと言われています。

さらに歴史をさかのぼると、旧石器時代〜縄文時代の遺跡から、水晶で作られた矢じりや道具も見つかっていて、山梨と水晶の関わりはとても古いことがわかっています。

江戸時代の終わり頃になると、水晶を磨く「水晶工芸」と、金や銀を加工する「貴金属工芸」という2つの技術が育ちます。
明治時代には、この2つが組み合わさり、

原石の研磨

貴金属の細かな細工

という、今のジュエリーづくりの原型ができました。

こうして、山梨・甲府は
「水晶の産地」から「ジュエリーの産地」へ と、ゆっくり時間をかけて姿を変えてきたのです。

Q2. 今の山梨ジュエリーって、どんな特徴があるの?

現在の山梨は、

  • 原石や素材の調達
  • デザイン・企画
  • 研磨・彫刻
  • 貴金属加工
  • 組み立て・仕上げ
  • 国内外への流通

まで、ジュエリーづくりのほぼすべての工程が集まっている、世界的にも珍しい産地です。

その結果、山梨県の宝飾品出荷額は、
全国シェアの約2〜3割を占める、日本有数のジュエリー産地となっています。

県内には、

など、“宝石のまち”ならではの施設やイベントもあり、
街ぐるみでジュエリー文化を育ててきた歴史があります。

つまり、山梨・甲府のジュエリーは、

  • 長く続いてきた歴史
  • 職人の細かな技術
  • 産地としてのネットワーク

この3つがぎゅっと詰まった、ちょっと特別な存在だと言えます。

Q3. そんな街で、WAIJEWELRY はどんなものづくりをしているの?

WAIJEWELRY は、
山梨県甲府市飯田に佇む、小さなアトリエのようなジュエリーショップです。

1991年、ひとつの小さな工房からスタートし、
今では 自社工場を併設して、デザインから仕上げまで一貫して行う体制 を整えました。

私たちが大切にしているのは、ブランド紹介にもある

「凛とした美しさ」

という言葉に集約されています。

WAIJEWELRY のものづくりの特徴

  1. “顔が見える工房”であること
    工房とショップが近くにあることで、
    お客様のご希望が、職人にダイレクトに伝わります。
    「ここをもう少し細く」「このラインを柔らかく」など、
    細かなニュアンスも、職人と相談しながら形にしていきます。
  2. 一つひとつ、職人の手で仕上げること
    キラッと光るダイヤの爪、指に当たる内側の丸み、
    日常使いしても引っかかりにくい高さ…。
    画面越しでは伝わりにくい“着け心地”の部分こそ、
    甲府の職人ならではの丁寧な手仕事で整えています。
  3. ブライダルから日常のジュエリーまで、一生に寄り添うこと
    婚約指輪・結婚指輪だけでなく、エタニティリング、カラーストーン、あこや真珠、ピアスやネックレスまで、
    ライフステージに合わせたジュエリーをご提案しています。
  4. 相談しやすさと、安心のアフターフォロー
    店頭やオンラインでの丁寧なヒアリングはもちろん、
    サイズ直しや磨き直しなど、ご購入後のサポートにも力を入れています。

山梨・甲府のジュエリー文化を背景にしながら、
「お客様一人ひとりの物語に合うジュエリーをつくること」
それが、WAIJEWELRY の目指しているものづくりです。

Q4. 山梨のジュエリーを選ぶことの、ちょっとした「良さ」

山梨・甲府で作られたジュエリーには、

  • 山から掘り出された水晶から続く、長い歴史
  • 何十年も技を磨いてきた職人の、手の感覚
  • 産地として培われてきた“目利き”と“信頼関係”

が、目には見えないところで息づいています。

大げさに聞こえるかもしれませんが、
指輪やネックレスの「背景」を知って身に着けると、
同じジュエリーでも、少し違って見えてくる
ものです。

おわりに ─ WAIWAI コラムでこれからお届けしたいこと

第1回の WAIWAI コラムでは、

  • なぜ山梨・甲府が「宝石のまち」と呼ばれるのか
  • その中で、WAIJEWELRY がどんな想いでものづくりをしているのか

を、すこしゆっくりめにご紹介しました。

これからのコラムでは、

  • 「婚約指輪って本当に必要?」
  • 「プラチナとゴールド、どちらが自分向き?」
  • 「普段使いしやすい結婚指輪の条件は?」

など、ジュエリー選びの“迷い”に寄り添うテーマを、
山梨・甲府の職人の目線から、わかりやすくお話ししていきます。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」という素朴な疑問こそ、
WAIWAI コラムで取り上げていきたいテーマです。

もし
「ここが知りたい」「こんなことが不安」
というポイントがあれば、ぜひ教えてくださいね。
次回以降のテーマに反映させていきます。

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